夫婦のライフサイクル
1.夫婦のライフサイクルとは?
ライフサイクルには大きく分けて、導入期→成長期→成熟期→衰退期があると考えられています。
同様に、夫婦についても考えてみますと、結婚初期(導入期)→結婚創造期(成長期)→結婚成熟期→結婚晩年期(衰退期)という視点も可能かと思われます。
同じ夫婦のライフサイクルとは言いましても、個々人によって捉え方が異なるでしょうが、一つの見方として楽しんでいただければと思っています。
それでは、夫婦のライフサイクルのそれぞれの時期の特徴について述べてみようと思います。
2.結婚初期(購入期)
恋愛時代やお付き合いの時代が終わり、めでたくその2人が結婚します。いよいよ結婚生活の始まりです。
それぞれの夫婦によって多少の異なりはあると思いますが、結婚してからの約3年間前後は、夫と妻のすり合わせの期間だと思われます。
恋愛時代やお付き合い期間の長短にかかわらず、まず、結婚をしたという意識が植え付けらます。
次に、寝起きを共にする生活から見えてくる配偶者のこれまで目にしなかった部分をも知ることになり、単なるお付き合いではなく、男性と女性が結婚という生活を共にしていく現実を目の当たりにすることになり、当惑や驚愕、時には幻滅感も味合うこともあるかもしれません。
しかし、このようなことはお互い様であり、夫婦となって生活をしていくということの厳しさを実感しつつも、そのなかから楽しみも味わいlながら、夫婦の関係を深めて行き始める時期と言えましょう。
結婚してから約3年前後の間に、第一子を身ごもったり、第一子が誕生したりすることもありましょうが、少なくとも約1年間くらいは、夫と妻の二人だけの生活をし、夫と妻がお互いのすり合せをして欲しい期間だと考えられます。
もちろんすべてではなく、どれくらいの割合でということも言えませんが、この結婚後約3年間のすりあわせ期間で、すり合せがうまくいかなかったり、すりあわせをしなかったり、あるいはすり合せが出来なかったという場合には、結婚後3年〜5年以内に離婚をしてしまうことがよく見受けられるような気がします。
3.結婚創造期(成長期)
結婚生活も3年前後経過し、お互いのすり合せも終わり、その結婚生活が発展していく段階に入って行くことになります。
子ができ、その子(達)を育て上げていくことに力を注ぎながらも、夫婦としての関係も深めていくことになります。
その夫婦の独自の夫婦関係、その夫婦独自の家庭というものを創り始めていく時期となりましょう。
この時期は、夫婦関係そのものも発展・成長期にあり、子がいれば子の成長期でもあります。
また、最近では、日本の社会も年功序列だけではなくなってきましたので一概には言えませんが、この時期の社会で働く夫や妻は20代後半〜30代でしょうから、少なくとも仕事の面でも成長期に当たることになりましょう。
もちろん、現代では、ある程度年齢が高くなってからの結婚や再婚も多いのですが、その部分は複雑になりますので割愛させていただき、各個々人で場面を置き換えて考えていただければと思います。
ともかく、ある意味で、この時期の夫婦の織り成す生活は、財産も含め何かを創り上げていくことが多く、様々な面で成長していくことが多い時期であると言えるかと思います。
4.結婚成熟期
この結婚成熟期は、年齢的に言いますと、40代〜50第後半にかけてとなりましょう。
子がいれば、子は高校生、大学生、専門学校生になっており、仕事面におきましてはその勤め先の中堅〜ベテランの域に達しており、中には勤め先の幹部に昇格している人もいる時期だと思われます。
つまり、子育ての面でも、仕事面でも、そして社会的な面でも、ある意味で充実したところにいるということかもしれません。
身体面では、若くもないが年をとっているというわけでもない、無理は出来ないが、まだまだ身体が動く時期でもありましょう。
しかし、この結婚成熟期の後半になりますと、身体面への不安、仕事面では大きな成長は考えにくくそろそろリタイアーのことも考える時期に入る頃かもしれません。
大雑把に言わせてもらえば、結婚成熟期の前半(年齢的には40代〜50代前半)は、社会的な面でも仕事の面でも、脂が乗り切った状態と言えましょう。
結婚成熟期の後半(50代前半〜50代後半)はこれから迎えるであろう老齢が多少は視野に入ってきて、これまでの結婚生活を振り返ったり、これまでの人生を振り返ったりし、これから先の老齢をどのように迎えようかを幾分かは考えるようになる時期であると言えましょう。
結婚成熟期の後半には、子がいれば、子は独立して出て行ったり、結婚をして出て行く時期にも当たります。夫婦2人だけの生活に戻る時期に当たりますし、また孫の誕生を祝う時期であるかもしれません。
5.結婚晩年期(衰退期)
現代では、核家族(夫婦だけの家族、または夫婦とその子だけの家族)が多いわけですから、夫婦の晩年(60歳前後〜)の時期でも、夫婦2人だけで暮らす方々が多いと考えてもよいわけです。
日本人の平均寿命は、平成17年の簡易生命表によると、男性が78.53歳 、女性が85.49歳となっています。
つまり大雑把に言いますと、結婚晩年期は20年〜30年間くらいあり、大袈裟かもしれませんが新たな夫婦関係を築き上げなければならないと言えるのかもしれません。
結婚晩年期ともなりますと、夫も妻も何らかの身体の衰えを感じざるを得ず、病院通いが日常になったり、薬を何種類も飲むようになったり、時には夫か妻のどちらかが入院したりということになるかもしれません。
身体的な衰えはもちろん、精神的にも衰えは避けることは出来なくなるようです。
そして、社会的な面、特に社会での活動といいますか人間関係の維持等にも衰えを感じざるを得なくなるようです。
結婚晩年期おきましては、夫も妻も身体面、精神面、そして行動面でも衰えていくわけですから、これまで以上にお互いの相手へのいたわりや思いやりが求められるようになってきているのかもしれません。
